矯正について

装置をつけたままスポーツできますか?

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歯列矯正をしている期間、スポーツをすることに支障はないのだろうかと開始を悩まれる方もいらっしゃることでしょう。

今回は歯列矯正中にスポーツできるかろいうことについて詳しく解説いたします。

 

 

■基本的にスポーツは可能です!

 

歯列矯正をしながら活躍しているプロスポーツ選手もたくさんいます。歯列矯正治療中でも基本的にスポーツをすることに菜何ら支障はありません。逆に歯並びを整えることはスポーツで俊敏な動きや突発的な力を発揮すること。また集中力を高めることにも有効的な効果が期待できます。

 

 

■中には気を付けなければならない種目もあります

 

口元に衝撃が加わる恐れが高いスポーツは要注意です。例えばボクシングやレスリング、相撲、柔道、ラグビー、アメフトなど、身体と身体が激しくぶつかり合う可能性が高いスポーツに関しては、口元に衝撃が加わった際に装置が変形・破損、また口内を装置で傷つけてしまうことも考えられます。

ご心配な場合には、矯正治療中に装着するマウスガードがありますので、装着して競技をおこなうなどの工夫も考慮しましょう。

 

 

■マウスピース矯正を活用する方法も!

 

よくボクシングの選手など、マウスピースを装着しているのを見たことがあると思います。これらは衝撃によって前歯がダメージを受けないように装着するスポーツ用のマウスピースです。

他にもさまざまな激しくぶつかり合うスポーツや身体への衝撃が強いスポーツでは活用されているものです。

歯列矯正にはマウスピースで歯並びを整える方法もあります。歯並びの度合いにもよりますが、もしもマウスピース矯正が可能な歯並びであれば、日常的にマウスピースを装着していますので、歯列を整えながら、スポーツ中には歯を守る道具としても併用できる場合があります。

 

 

■まとめ

 

歯列矯正は装置を装着することで食事や清掃面では多少気を付けなければいけない点があります。しかしスポーツができなくなるといったような制限はありませんので、矯正装置を付けていても、これまで通りスポーツをおこなうことができます。ただし、競技によってはマウスピースを活用した方がよい場合や、むしろメリットとして活用することができるケースもありますので、歯科医師に相談してみてくださいね。

喋り方や発音に影響はありますか

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矯正中は装置がお口に入るということから「喋りにくくなる?」や「発音しにくいのでは?」と心配される方もいます。特に対面やコミュニケーションを多々必要とするお仕事などをされている場合は特に気になりますよね。今回は矯正治療中の喋り方や発音について詳しくお話ししたいと思います。

 

 

■ほとんど影響はありません!

 

お口の中はとても敏感で、歯と歯の間にちょっと食べかすた挟まるだけでも違和感を感じます。歯列矯正は装置が歯列全体を覆うことになりますので、どうしても違和感や喋り辛さが心配されるでしょう。しかしほとんどの場合、多少の違和感を最初に感じるだけで慣れて問題なく治療を継続されています。

 

 

■表側矯正よりも裏側矯正は違和感を感じやすい

 

一般的なマルチブラケット法は、「ブラケット」という装置を歯の表面に接着し、ワイヤーで連結して整える方法です。基本的に装置は歯の表側に取り付けますが、さほど違和感なくすぐに慣れる傾向にあります。同じブラケット法に、矯正中であることを目立たせないためにおこなう「裏側矯正」があります。こちらは表側と違い装置が歯の裏側に取り付けられることから、装置が舌に触れる位置にあるため違和感は感じやすくなります。特に舌を歯の裏側に付けて出すことで発音する「サ行」や「タ行」、英語の発音では「Th」といったような音は出しにくくなります。とはいえこちらも、1~2週間も経てば慣れて通常通り会話できるようになることがほとんどです。

 

 

■マウスピース矯正の場合は?

 

マウスピース(インビザラインなど)で歯列矯正する場合には、歯列にフィットしたとても薄い素材の装置ですので、口内にも違和感はほとんどなく装着できます。歯茎にも装置はあまりかからず、舌も当たりにくいので、発音に問題があることは無いに等しいでしょう。

 

 

■まとめ

 

矯正していても最初の1~2週間で違和感もなくなり、次第に普通に発音できるようになりますし、装置によってはマウスピースのように発音に支障なく矯正できるものもあります。矯正後、保定装置(リテーナーともいいます)が入りますが、当初は発音の際に舌に当たって喋りにくいと感じる場合があります。ただしこちらもほとんどの方が1~2週間も経てば慣れて、通常の発音ができるようになりますのでご安心ください。

出っ歯の場合の目立たない治療について

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出っ歯を治すために歯列矯正をしたいと思っても、銀色の矯正装置を歯の表面に長期間付けておくこと自体に抵抗を感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?以前は目立つ装置が主流だった歯列矯正も、最近では目立たない方法が増えてきています。

 

 

■透明のマルチブラケットを使用する

 

従来の金属でできた「ブラケット」という歯の表面に取り付ける装置とワイヤーが透明な素材でできているものがあります。矯正方法は金属のマルチブラケット法と同じですが、装置が透明になることで見た目にギラギラと目立つことが軽減されます。

 

 

■裏側(舌側)矯正

 

マルチブラケット法と同じように1本1本の歯に金属の装置を取り付けますが、歯の裏側に装置を付けておこなう方法です。装置全体が歯の裏側(舌側)に入っているため、表面からは矯正中だということが解らず目立ちません。

ただし、舌に触れやすく内側にあることで発音のし辛さや食事が引っかかりやすいなどのデメリットもあります。また、費用も通常の表側矯正よりも高くなります。

 

 

■マウスピース矯正

 

透明の素材でできたマウスピースを装着し、歯に圧力をかけながら徐々に歯並びを整えていく方法です。薄くて透明な素材なので、装着していることも気づかれにくく、口内の違和感や発音への影響も少ないメリットがあります。取り外し可能なため、清掃などもおこないやすいのですが、指定された使用時間を守れていないと治療の進み具合に悪影響を及ぼすなど、自己管理が重要な装置でもあります。

 

 

■装置の選択について

 

目立たない方法があるのであれば、誰しもそちらの方がよいと思うでしょう。しかし全ての方法が誰でもおこなえる方法というわけではありませんので、まずはご自身の希望や生活環境などを含めて歯科医師にご相談ください。

 

 

■まとめ

 

歯列矯正をしていることをあまり人に気づかれたくないという人はたくさんいらっしゃいます。特に多感な時期の学生さんや、仕事上人前に出る機会が多い方は目立たない矯正をご希望の方が多いようです。目立たない方法の中からご自身の生活環境に合った方法をよく理解して選択されることをおすすめします。

前歯が出ている場合の方法・期間・費用

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歯並びの悩みの中でもご相談が多いのが「出っ歯」です。前歯が出ている場合の矯正にはいくつか方法があります。そこでそれぞれの治療方法や期間、費用の目安などをご紹介します。

 

 

■全体的に矯正する

 

歯列矯正では前歯だけが気になっても全体的に矯正することがほとんどです。前歯が出ている原因が顎が狭くスペース不足である場合が多く、全体的な歯並びと併せて正しい噛み合わせのバランスを整えることも必要。ブラケットという装置とワイヤーを使った装置や、マウスピースタイプの装置などを用いて歯に力を加えて動かします。

 

〇治療期間

 

歯並びや骨格の状況によりますが、装置を付け始めたら1ヶ月に1回数ミリ動かす程度の圧を調整しながらおこないます。歯並びの状態や個々進み具合によって異なりますが、概ね1年~3年矯正装置を付ける期間を要し、その後は後戻りしないように保定期間が必要になります。

 

 

〇費用

 

治療にかかる費用は、事前の相談・診断料、検査料などを含めて100万円前後が主流です。

保険適応外の治療なため、設定された内容や金額は歯科医院によって差があります。また、ブラケット治療でも、金属よりも透明ブラケットのほうが金額が高く、表側よりも裏側矯正の方が高くなります。マウスピースも50~100万円程度です。

 

 

■部分矯正の場合

 

前歯の出ている具合が比較的軽度で、歯並びを整えるのに十分なスペースがあり、歯全体のバランス自体は動かす必要が無いと判断された場合には、前歯のみの部分矯正でおこなえる場合もあります。

 

〇治療期間

 

動かす場所が前歯だけですので、全体矯正よりも期間は短くなることがほとんどです。

 

 

〇費用

 

部分的な矯正装置で済むため、15~60万円位になります。金額の幅は、使用する装置の違いや矯正する歯の本数などによって差があります。いずれにせよ、全体的な矯正よりも若干低くなります。

 

 

■セラミックによる治療

 

仕事や家庭の事情でどうしても矯正治療できないという場合、気になる前歯の部分に「セラミック」という天然歯の見た目に近い素材を使う方法があります。ただしこの場合、歯を動かす治療ではなく、既存の歯を少し削ってその上に被せ物をして見た目を調整する方法です。全体的な噛み合わせのバランスを損なうことにならないか、歯科医師とよく相談して決めることをおすすめします。

 

〇治療期間

 

通常の虫歯治療のように、歯を削って型取りをし、1週間~10日後にセラミックを装着する流れのため、2回程度で終了です。

 

〇費用

 

審美的治療であり、セラミック素材が保険適応外のため、1本約10万円程度でおこなわれることが多く、こちらも歯科医院によって設定金額が違います。

 

 

■まとめ

 

前歯が出ていると見た目が目立つために気になる方は多いことでしょう。しかし歯並びは全体的な噛み合わせも含めた調整が必要であり、部分的に治すことで先々不具合につながることもあります。気になる方はまず一度、歯科医師に相談してみましょう。

受け口の場合どのような矯正治療をしますか?

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受け口は「しゃくれ」と呼ばれたりもしますが、歯科で正式には「下顎前突」や「反対咬合」といいます。歯の並びは整っていても、上顎と下顎の咬み込みが逆であることで見た目にも機能的にも不具合が多い不正咬合です。

 

 

■受け口の治療とは?

 

受け口を治すには、どのような矯正治療が必要になるのでしょうか?症状によって治療にも違いがあります。

 

 

〇歯の生える角度が原因で反対に噛んでいる場合

 

上の歯の軸が内向きに入っているか、もしくは下の歯の軸が外に向いて生えていることで、本来の噛み合わせと逆に噛んでしまっている場合があります。歯の生えている角度だけの問題であれば、歯列矯正で反対に噛み合っている歯列を整えることで改善できます。

 

 

〇骨格的な問題がある場合

 

下顎のほうが上顎よりも大きく前に出ていることが原因の場合、骨格自体を矯正しなければ受け口を改善することが難しくなります。そこで、顎のバランスによって上顎を切って前に出すか、下顎を切って後ろに下げる骨格の手術が必要です。その後、噛み合わせを整えるために歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えることになります。

 

 

■受け口の改善は幼少期から始めるのが効果的!

 

受け口は顎の発達の経緯で何らかの要因によって起こることが多く、幼少期にその傾向がある場合には、大人になっても受け口のままというケースが多いのです。そこで、幼少期から受け口の傾向が見られたら、早期改善のための治療をおすすめ致します。

 

〇なぜ受け口になるのか

ご両親のどちらかに骨格的な受け口がある場合、優性遺伝することがあります。もしくは上顎の発育が弱く、下顎の発育のほうが大きいと噛み合わせが逆になってしまいます。また、遺伝や成長の要因はないのに、舌で下の前歯を押す悪臭癖などによっても噛み合わせが反対になることがあるのです。

 

〇小児矯正(第一期治療)で骨格を整えます

受け口を改善する治療は、上顎の発育不全であれば上顎拡大装置を装着して顎の成長を促します。また、舌の筋力不足や悪習癖改善には、ムーシールドやチンキャップといったマウスピースタイプの矯正装置を装着して不具合の改善をおこないます。

 

 

■まとめ

 

受け口は顔貌も目立つため見た目を気になる方が多くいらっしゃいます。矯正で改善は可能ですが、大人の場合、治療期間も1~2年、費用も歯列矯正で100万円前後。もしも骨格の外科手術も必要な場合は150万円前後かかってしまいます。幼少期の成長過程であれば、成長する力を利用しながら整えることができるため、大人になって顎の骨が完成してしまってから治療するよりも負担の軽減につながります。

セラミッククラウンの歯がある場合

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大人になってから歯列矯正をおこなう場合、すでに虫歯治療で修復物が入っている歯があるケースはよくあります。もしも保険適応外の「セラミック」素材で被せものを作っていた場合、はずさないまま歯列矯正することができるでしょうか?

 

 

■そのまま矯正することができます

 

被せものの部位や素材の種類にもよりますが、基本的にそのまま矯正治療をおこないます。特にクラウンということは奥歯なので、前歯ほど影響は大きくありません。

セラミックは天然歯に近い素材として陶器に近い素材です。表面がとてもツルッとしているため、歯の表面に取り付ける「ブラケット」という装置がくっつきにくい場合があります。どうしても外れてしまう場合は、一旦外してプラスチック製の仮歯に交換することもあります。

 

 

■まずは被せ物の内部の状態チェックが必要

 

人工的な修復物が被っている歯は、内部で2次的な虫歯や神経のダメージが起こっていても気づかないことがあります。内部の異変に気付かないまま矯正を開始してしまうと歯に大きな負担をかけることになるため、症状が悪化してしまい最悪の場合歯を温存することができなくなることもあります。まずは被せ物の入っている歯が健康であるかチェックをおこないます。

 

〇被せ物の継ぎ目に注意

被せてから長年経過している被せ物は、歯との継ぎ目から侵入した細菌によって内部で虫歯になっていることがあります。レントゲン撮影をおこない、内部に虫歯や根っこの病気になっていないか確認します。

 

〇もしも異常が見つかったら?

矯正治療前に虫歯や根っこの治療をおこないます。その際にはセラミッククラウンは撤去し、一旦仮歯を装着して歯列矯正することになります。

 

 

■被せ物の歯が正しい角度か事前チェック

 

セラミッククラウンが前歯の場合、歯並びを良く見せるための調整として、意図的に本来の根っこの角度とは違う角度で人工歯を取り付けている場合があります。

 

〇一旦仮歯にすることもあります

矯正治療は根っこの角度も含めた歯全体を矯正力で適切な位置に整える必要があります。もしも虫歯治療の影響で根っこの角度が違う場合、一旦セラミックの被せ物を外し、本来の歯の角度の仮歯を装着して矯正治療をおこなうことがあります。

 

 

■まとめ

 

虫歯治療の修復物としてセラミックを選択されていた場合、保険適応外で高額な費用を払ったこともあり、矯正治療でそのままできるか気になるところだと思います。基本的に影響がなければそのまま矯正装置を装着しますが、外れやすい場合や矯正に悪影響になる場合には外して治療をおこなうこともありますので、まずは担当の歯科医師にご相談ください。

再治療が必要になった場合

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歯列矯正をして歯並びや噛み合わせをきれいに整えたはずなのに、徐々に歯並びが変わってしまうことがあります。「後戻り」といわれる現象であったり、他の圧力によって歯並びが変わってしまうことはゼロではありません。このような場合には再治療が必要になることもあります。

 

 

■なぜ再治療が必要になるのか

 

矯正治療が終わってもしばらくは、歯根膜が安定していません。しばらくの間はまだ歯が動きやすく、歯並びが悪かった時と同じ環境で生活していれば元の歯並びに戻ろうと動いてしまいます。そこで、後戻りを起こさないよう保定期間を設けることが必要です。

 

 

〇リテーナーを外していたために動いた

 

矯正治療が終わったあと、後戻りを防ぐためにリテーナーという保定装置を入れます。取り外し可能なため、規定の範囲で取り付けていない人は元の位置に歯が動いてしまい歯並びが再度乱れてしまうことがあります。

 

〇経年による歯の動き

歯や歯茎は経年によって弱くなったり退縮したりすることがあります。これらはさまざまな日常生活の中で受ける力や刺激も影響があります。歯並びは日々変わる可能性があり、一度きれいに並べたはずでも、長期間かけて徐々に変化することがあります。

 

 

■再治療とはどのようにおこなわれる?

 

再治療はどの程度歯並びが動いてしまったのかによって異なります。前後に若干のズレ程度であれば、マウスピース等の簡単な再治療で歯並びが整う可能が高いのでさほど大きな再治療は必要ありません。しかし大幅に歯並びが動いてしまった場合には、再度ブラケットとワイヤーを付けて歯を元の位置に誘導しなければなりません。

 

 

■後戻りの約7割が全体的な矯正治療

 

再治療に関しては、「後戻りしたのでは?」と来院された方の約7割が歯面全体的に装置を付ける治療を再度おこなうことになります。費用に関しては、歯科医院で異なりますのでご相談ください。最初の治療を受けていない歯科医院に転院して治療する場合には、一般的な矯正治療の初回費用が目安になります。(紹介等での転院は例外もありますので確認が必要です)

 

 

■まとめ

 

せっかく終わった歯列矯正だったのに、「また矯正治療するのか」と思われる方もいらっしゃると思います。しかし再治療にかかる期間は最初に動かした時よりも短くなることが多い傾向があります。遅くなればなるほど治療期間も伸びてしまいますので、歯並びが動いてないかな?と気になったら、できるだけ早めに相談してください。

どうして歯は動くのですか?

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矯正治療をお考えの方も現在治療中の方もお持ちになる疑問として、そもそもどうして歯が動くのかと不思議に感じる方もいらっしゃるようです。歯列矯正では時折抜歯を必要とすることもあり、「そのスペースどうやって埋まるの?」と思うこともあるでしょう。歯はどのような力でどのように動くのでしょうか。

 

 

■歯を動かす仕組み

 

歯並びを正しい位置に誘導するために、歯にブラケットという装置やワイヤー、それらに圧力をかける方向を調整するためのゴム、ケースによってはマウスピースや内側から顎を整えるための拡大装置など、さまざまな矯正装置を用います。

 

 

■圧力をかけると起こること

 

歯に装置やワイヤー、ゴムを掛けて圧力がかかると、歯の根っこと歯茎をつなぎ支える役割をしている「歯根膜」が引っ張られます。引っ張られた方側には新しい骨が形成されます。また、寄せて縮んだ方側は刺激で骨が吸収され、そちらに歯がゆっくり移動するという仕組みです。

 

 

■歯根膜が引っ張られる側に起こること

 

歯根膜は、歯と骨の隙間を一定に保とうとします。そこで、歯が引っ張られて歯根膜の繊維が引っ張られると歯と骨の間が拡がるため、「骨芽細胞」という細胞が発生して新しい骨を作ろうと働きます。

 

 

■歯根膜が縮む側に起こること

 

歯が寄せられ歯根膜が縮む側は、繊維や血管が押されるために酸素不足になります。そこで発生する炎症物質の「マクロファージ」が破骨細胞を目覚めさせ、近くなった骨を収集して歯根膜のバランスを元に戻そうと働きます。

 

 

■定期的な調整日に違和感を感じるのはこのためです

 

月に一度の調整の日に新たな圧力がかかるため、若干痛みや違和感を感じます。また、炎症物質のマクロファージにも痛みを感じる物質を出すため、痛みの原因になることもあります。1週間程度で周辺組織や骨が落ち着くと違和感が無くなるのを繰り返しながら、1ヶ月に1mmずつくらいゆっくりと移動するのです。

 

 

■まとめ

 

矯正治療は単に「歯を引っ張って動かす」のではなく、このような「骨の代謝」の機能を利用して歯を動かしています。急激に動かすのではなく、このように徐々に力を加えることが必要なのはそのためです。

矯正するとフェイスラインは変わりますか?

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顔立ちは正面から見た時と横から見た時の印象が違います。横顔が綺麗な顔立ちに憧れる方も多いのではないでしょうか。この美しいフェイスラインには「eライン」という、美しい横顔の定義があり、歯列矯正をすることでこのeラインが整います。矯正で歯並びを整えることでとフェイスラインまで変化するのでしょうか?

 

 

■「eライン」って何?

 

横顔の鼻先と顎を結んだ直線を「eライン」といいます。このラインの内側かライン上に唇があることが、きれいな横顔の条件だといわれています。歯並びや噛み合わせにズレがあると、「歯列」自体にも歪みが生じ、顎の形にも影響します。特に日本人は鼻が低く、現代人は生活習慣の変化の影響で顎が狭い傾向にあり、eラインが整っていることが少ないと考えられます。

 

 

■歯列矯正は歯の「並び」だけを整えるのではありません

 

歯列矯正をご希望の患者様のほとんどが、まず「見た目」を気にして相談されます。スペースが足りずにガタガタと前後に並んでいたり、前歯が目立って前に突出しているなど、そのお悩みはさまざまですが、あまり「顎のラインが気になります」という方はいらっしゃいません。

審美歯科や美容整形では気になる部分をメインに歯並びを整えることはあるかもしれませんが、歯科では「正しい噛み合わせ」がベースとなって歯並びを整えます。

 

 

■正しい噛み合わせとは?

 

歯並びが整って並んでいる人でも、奥歯の噛み合わせがズレているという場合があります。歯は形状や噛み合わせの溝など、上下左右で噛み合う場所が決まっており、正しく並んでいることでその機能(噛み切る、すりつぶすなど)を発揮します。きれいに並んでいるのはもちろんですが、歯があるべき場所で正しく噛み合う場所に整えるのが歯列矯正なのです。

 

 

■まとめ

 

歯列矯正で顎のラインは変わります。

実際、歯列矯正をおこなったことで「小顔になった」「エラが張った顎がシャープになった」と感じる方がいらっしゃいます。また、「顎のラインが左右対称になった」というケースもあります。歯並びとフェイスラインや顔貌(見た目の雰囲気)は無関係ではなく、特に上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)が改善された方は、顔立ちの印象がガラッと変わったと感じることもあるようです。

歯並びが自然に良くなることは絶対にないのですか?

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歯並びは口腔内のさまざまな変化によって動く可能性があります。ですから歯並びが悪い部分も、矯正力を使わず自然に良くなることが絶対にないとは言い切れないのです。そこで、自然な方法で歯並びを正しい位置に整えるメカニズムを歯科の観点から考えてみたいと思います。

 

 

■乳歯列~永久歯への混合期の気になる歯並び

 

乳歯が抜けて永久歯へ生え変わる時期は大小の歯が混在し、隙間が足りずデコボコしている見た目を気にされる親御さんが沢山いらっしゃいます。しかしこれは成長過程で一時的に起こる歯並びであることも多く、顎の成長と歯の大きさのバランスがしっかり取れていれば、口唇や頬、舌などの口腔機能の自然な働きによって歯並びが正しい位置に誘導される仕組みになっています。

 

 

〇前歯が生え変わる時期は重なって生えやすい

 

乳歯の前歯はとても小さく、大きな永久歯の前歯はなかなか並ぶことはありません。ですから本来乳歯はすきっ歯で生えているくらいの方がバランスが良いとされています。

ところが最近は顎の成長が弱く、乳歯列の時点でくっ付いて並んでいるお子さんが多い傾向あり、乳歯が抜けると永久歯がスペース不足になり前後にデコボコに並んでしまうのです。

 

 

〇6歳臼歯が噛み合わせの中心を決める

 

6歳前後になると、最後乳臼歯の後ろあたりに新たな永久歯が生え始めます。第一大臼歯という永久歯で、交換する乳歯の無い永久歯です。この歯が噛み合わせの中心となる歯として生え、その手前の乳歯が永久歯と交換するため、顎が狭いとスペース不足を起こしやすくなります。

 

 

〇乳臼歯のスペースで空隙が期待できる

 

乳臼歯の抜け変わる対象の永久歯は、形が丸くて若干乳歯よりも小さ目です。そこでスペースが生まれ、これまで前歯で不足していたスペースが確保されることがあります。その抜け変わりがうまくいけば、前歯がデコボコに並んでいたとしても、口唇や頬、舌の自然な圧力で歯並びが整うことがあるのです。

 

 

■顎の成長を促すことができるか

 

奥歯が生え変わってもスペースが生まれない場合は、顎の成長が弱く狭い場合がほとんどでしょう。幼いころから顎の成長を促す生活習慣を身に着けていたきたいと思います。しっかり噛める食事をすること、お口を動かす遊びを取り入れること、鼻呼吸で引き締まった口元にすることなどを心掛けましょう。

 

 

■自然な「鼻呼吸」ができるように

 

お口がポカーンと開いたお子さんが増えています。口で呼吸していると歯並びを整えたくても口腔機能が働かずに整えることができません。また、余計に歯並びを悪化させる要因になってしまいます。

 

 

■まとめ

 

永久歯の歯並びが綺麗に整うためには、乳歯列の頃、もっといえばまだ歯が無い乳児期の頃から顎の成長が適切におこなわれなければならないということです。また、一時的にデコボコしても口腔機能がしっかり成長することによって改善される仕組みがあります。できるだけ自然な成長や機能によって歯並びが整うことが理想ですが限界もあります。歯並びが気になる方は専門家の精密な分析を受けていただくことをおすすめします。

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