矯正治療を受けるにあたり、装置を付けたままの時間が長いことから、普段の生活の中で制限されることがあるのではないか?と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
矯正治療中に日常生活における制限や支障をきたすことはほとんどありませんが、敷いていえば考えられる「制限」についてお話したいと思います。
■装置に慣れるまでの違和感
歯列矯正では「マルチブラケット法」という方法が一般的です。装置を歯の表面に取り付け、ワイヤーで固定する方法で、その装置に慣れるまでの間約1~2週間は生活の中で違和感を感じることが多いようです。
◯歯が浮いたような違和感と痛み
装置をいれてすぐや、月に1回の調整後すぐは歯が浮いたような違和感を感じ、食事をしたときなど歯の痛みを感じる方が多く、4、5日は柔らかいものしか食べられないという制限を感じる方もいます。この違和感や痛みは徐々に解消され、通常の食事ができるようになります。
◯歯磨きがしにくい
装置が歯の表面を覆っているため、装着前のように歯磨きができなくなります。専用の歯ブラシを使ったり、装置と装置の間を磨く方法などは歯科衛生士から装置装着後に指導がありますので、そのようにおこなえば問題ありません。
◯くっつきやすいものは食べられない
治療中は装置を変形したり壊したりしないような配慮が必要にはなります。例えばガムやキャラメル、餅などのくっつきやすいものは装置に張り付いて取れなくなったり、剥がそうとして装置が外れてしまう原因にもなりますので注意が必要です。
■まとめ
矯正装置は取り外しができませんので、「日常的に無かったものが歯に付いたまま」になることから、生活する中で制限することや気にかけなければならないこともあります。しかし無理を強いられるほどのことは無く、生涯綺麗な歯並びを手に入れるためのわずかな治療期間、少し気を付けるだけで大丈夫な範囲ですので頑張りましょう!