矯正治療は年単位の長い期間かかる治療です。そのため、転勤などで予定外の転居になってしまった場合など、通院に不安を感じる方も多いと思います。もしそのような状況になった場合、どのような対処をすればよいのか参考にされてください。
■まずは速やかに主治医へ相談を!
転居が決まったら、できるだけ早急にかかりつけの歯科医院(担当医)に相談してください。今後の対応をアドバイスしてくれます。
◯県外でも通院が可能な範囲の場合
矯正治療は、装置を装着した後であれば、月に1回程度の定期的な調整での通院が続きます。
県外でも隣県であったり、患者自身が通えなくはないと判断した距離であれば、そのまま同じ歯科医院に通院していただければよいでしょう。
◯遠方で、今後の通院が難しい場合
矯正歯科医院によっては、同じ系列の医院が他県にもあるという医院もあります。また、同じ学会に所属の矯正専門医や認定医の場合、転居先の近くで受け入れ先を紹介してくれる場合もあります。多くの場合、紹介状やこれまでの治療に関するデータ(レントゲン、口腔内写真、顔貌写真、歯の模型など)を申し送りしてくれます。
*紹介状料など、別途費用が発生する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
■医療費に関しても確認しておきましょう
矯正治療の場合、自費治療がほとんどですので、転院する場合にはこれまで支払った治療費の中に払い戻しを受けられる部分があるのか。また、転院先の費用などはどうなるのか等に関しても確認しておかれることをお勧めします。
■まとめ
歯列矯正中に県外へ引っ越しすることになった場合は、治療の経過具合も考慮材料のひとつになります。転居先で新たに費用が掛かる場合でも、矯正治療を始めたばかりの時期であるか、もうすぐ装置が外れる時期であったか等によっても金額に差があるでしょう。また、同じ矯正でも歯科医師によって治療方針が若干異なることもありますので、主治医とよく相談して決めてくださいね。