「歯列矯正は治療期間が長いと聞きました」と言われる方がいらっしゃいます。確かに、歯並びと正しい噛み合わせの位置にゆっくり整えるため治療の期間は年単位のことが多いのですが、通院頻度はさほど頻繁ではありません。
■矯正装置を装着するまでの通院頻度
矯正治療は、しっかりカウンセリングをおこなったのちに精密な検査や診査をおこない、治療計画を立てます。
〇カウンセリング期間
初診時に簡単な診査をおこない、資料を基にカウンセリングをおこないます。その後矯正治療をご希望される場合は精密な検査のために再来院が必要です。ここまでで最低でも2~3回は来院が必要です。
〇矯正装置装着
矯正開始のためのカウンセリングが終了したら、必要な装置の準備をおこない、矯正装置を装着するために来院していただきます。矯正装置装着は、1回で終わる場合もあれば、装置によって数回かかる場合もあります。
■矯正装置装着後の通院頻度
ブラケットとワイヤーを歯の表面に装着する矯正の場合、装置の調整で1ヶ月に1回程度の通院頻度で来院が必要になります。
ワイヤーに新たな負荷をかけ、歯をうごかしていくように調整したりすることはもちろんですが、虫歯や歯周病になっていないか等も確認し、必要であれば歯科衛生士によるブラッシング指導や歯のクリーニングなどをおこないます。
■保定期間
矯正装置を付けて歯並びを整える期間が終わったあと、後戻りするのを予防するために保定装置をいれておく期間を設けます。保定期間中の通院頻度は3か月~6か月に1回程度のペースです。定期的に歯並びは後戻りしていないかということや、保定装置に不具合が無いかなどを確認します。
■まとめ
矯正治療は、実際に装置が入るまでの事前準備のために何度か来院回数が必要です。装置装着後は定期的な間隔になることが多く、1ヶ月に1回ペースが多いでしょう。装置撤去後も保定期間に、数カ月に1回とペースは空きますが来院が必要になります。歯並びの程度や使用する装置によって来院頻度は変わるため、詳しくは受診する歯科医院に相談してみましょう。