“歯列矯正”とは、読んで字の如く“歯列の不正を正す”治療行為を指します。
歯列の乱れは噛み合わせの悪さ(不正咬合)を招き、噛み合わせの悪さは私たちの身体に様々な悪影響を及ぼします。
たとえば、このような何気ない普段の生活で感じる不快な症状の数々は
実は噛み合わせの悪さから引き起こされている可能性があるのです。
矯正治療ではそうした問題点を“正しい噛み合わせ”によって改善していきます。
本来であれば患者様の世代や年齢によって、
治療の意味や目的が変わることはありません。
しかし、対象者が大人(成人)であった場合はこれに限らず、多くの方は
“目は口ほどに物を言う”ということわざがありますが、日常では逆に“口は目ほどに物を言う”ような場面に遭遇し「もっと綺麗な口元だったら…」と苦い経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
それほどまでに口元(歯並び)の美しさというのは、その人の見た目はおろか内面さえも印象付ける重要なファクターになっているのです。
受け口・出っ歯・八重歯など、お口に関わる悩みは人それぞれで多岐に渡りますが、多くの方は矯正によってそうしたコンプレックスを克服し、より前向きな自分になることを望んでいます。
「大切な人といる時はもっと自然に笑っていたい」 「明るい笑顔で自信をもって人に接したい」 大人の矯正は、そうした純粋な気持ちを後押ししてくれるのです。
前述したように、“歯列の不正を正す” という矯正本来の目的が、世代や年齢によって変わることはありません。
しかし、実際の治療過程においては大人特有の身体的理由により、子どもの時期に行う矯正とは異なる処置を施すケースが存在します。そもそも矯正という治療では、口内に装着した装置による“歯の移動”によって歯列を正していくのですが、大人と子どもでは、歯の根と歯を支えている骨の間で生じる組織変化の反応(矯正力)に違いがあるため、反応が早い子どもに比べて大人の歯の移動には時間を要する場合があるのです。
また、既に成人を迎えた大人の顎では今以上の成長が望めないため、顎の骨の改善を必要とする症状(歯並びを整えるための抜歯等)の場合には、外科的矯正治療を行うこともあります。
歯を移動させるために大人の矯正で使用される装置には、大きくわけて3つのタイプが存在します。 それぞれにメリット・デメリットがありますので、矯正医と相談の上、ご自身の歯の状態とご希望に沿った矯正装置を選ぶことが大切です。
矯正装置というと一昔前までは、ギラギラと銀色に光る金属を歯の表面に装着させる物がほとんどでした。 実際にそうしたイメージを持たれている方も多いと思います。
しかし現在では矯正装置も大きく様変わりし、見た目的にも優れて、より自然な装着感を持つ装置が開発されています。
あゆみ歯科クリニックのマウスピース矯正治療の流れは
動画をご覧ください。
歯並びの見た目を美しくしたい。「それなら審美歯科でしょ!」
単純にそう考える方もいらっしゃるかと思いますが、矯正歯科と審美歯科には以下のような明確な違いがあるため、治療方法や特徴によってどちらを選ぶか、判断する必要があります。
横にスワイプしてご覧ください。
矯正歯科 | 審美歯科 | |
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治療法 |
口内に装着した装置によって歯に一定の力を加えることで歯を移動させ、歯並びを整える。 |
現存の歯を削り、そこへ人工の歯(セラミック)を被せることにより、歯並びを整える。 |
主な特徴 |
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治療期間 | 2~3年 | 数回(通院のみ) |
耐久性 | 自分の歯をそのまま使っているため、口腔状態やケア次第では一生もの。 | 人工歯のため年月の経過と共に、色味の違いや破損、時には施術のやり直しが生じることもある。 |